こんにちは。あおきです。
デカフェコーヒーはカフェインが除去されているので、
カフェインによる作用をほとんど受けることがなく、カフェインで悩まされている人にとってはなくてはならないコーヒーです。
ですが、そんなデカフェも体に悪いのでは飲みたくありません。
デカフェは体に悪いのか?
その答えはカフェインの除去方法にあります。
カフェインの除去方法
カフェインの除去方法は4種類あります。
有機溶媒抽出、ウォータープロセス、液体二酸化炭素抽出、超臨界二酸化炭素抽出です。
そしてこの中の有機溶媒抽出がデカフェは体に良くないと言われる原因になっています。
有機溶媒抽出とは
1906年にドイツで開発された世界初の脱カフェイン法で、安価で行うことができる方法です。
その抽出法とはコーヒー豆を薬品に漬けることによってカフェインを取り除く方法です。
そして、カフェインを取り除いた後は生豆を乾かすことで薬品を飛ばします。
この使われる薬品が問題視されているのです。
以前はベンゼンやクロロホルムという薬品が使われていました。
しかしこれらの薬品は沸点が高く、乾かしても残留する可能性があるということで今ではそれらよりも沸点の低いジクロロメタンが使われています。
ただ、薬品を使うということで健康面の不安は残るため日本では禁止されています。
有機溶媒抽出のデカフェは日本に輸入されることはないので安心です。
カフェイン以外に体に影響のある成分は?
カフェインを抜くという点で、デカフェはカフェインによる作用を受けることはほとんどありません。
しかし、カフェイン以外のコーヒーの成分は残っています。
カフェイン以外の成分には次のようなものがあります。
- クロロゲン酸(ポリフェノール)
- 炭水化物
- ショ糖
- タンパク質
- 脂質
- 有機酸
- トリゴネリン
そして、この中で体への影響があるものとして注目されているのがクロロゲン酸(ポリフェノール)です。
このクロロゲン酸はコーヒーポリフェノールとも言われ、コーヒーに含まれる割合としてはカフェインよりも多く、赤ワインと同じくらい含まれています。
他にもポリフェノールは野菜や果物から摂ることもできますが、体の酸化を抑えるのに必要なポリフェノールの量を野菜や果物から摂取するのはかなり難しいです。
そしてポリフェノールは摂取して2時間ほどで効果が高まり、4時間ほどで消えてしまうそうなので定期的に摂取するのが効率がいいです。
その点でもコーヒーで手軽に摂るのがとてもおすすめです。
ではこのコーヒーポリフェノールは私たちの体にどのような影響があるのでしょうか。
抗酸化作用
抗酸化作用には老化やがん、生活習慣病を予防する効果があります。
老化やがんの原因は体内にある活性酵素です。
活性酵素は日々のストレスや食品添加物、タバコ、紫外線などによって増えます。
そして、増えることによって老化やがん、生活習慣病の原因になるのです。
この活性酵素をコーヒーポリフェノールを摂ることによって抑えることができるのです。
動脈硬化の予防
動脈硬化にはLDLコレステロールとHDLコレステロールが深く関わっています。
コーヒーポリフェノールにはこのLDLコレステロールの増加を防ぎ、HDLコレステロールを活性化させる働きがあります。
これによって血液がサラサラになります。
食後の血糖値上昇を抑制
ポリフェノールには食事と一緒に摂ることによって血糖値の上昇を抑える効果があります。
炭水化物が分解されるときにポリフェノールが一緒にいることで、消化酵素を働きにくくする作用があるからです。
アレルギーの緩和
ポリフェノールはアレルギー性鼻炎に効果があると言われています。
糖尿病予防
糖尿病はインスリンの作用不足によって起こります。
そしてポリフェノールはインスリンの作用を高めるのです。
コーヒーを普段飲んでいる人は、飲まない人に比べて糖尿病になる確率が減少しているという研究結果も出ています。
しかし気をつけないといけないのが、カフェインはインスリンの働きを悪くするということです。
今糖尿病を患っている人は、普通のコーヒーよりもデカフェの方がオススメです。
結論
デカフェコーヒーをうまく生活に取り入れることで、快適で健康的な毎日を過ごすことができます。
- 日本で飲まれているデカフェコーヒーは安心安全なもの
- デカフェコーヒーはカフェイン以外のコーヒーの成分はそのままなので、コーヒーポリフェノールの効果を得ることができる
- 場合によってはカフェインありのものよりもデカフェコーヒーの方が体にいい